カーボンンマイクロコイル(CMC)は
ニッケル(Ni)触媒を用いてアセチレンを高温熱分解して得られますが、その際、Ni触媒をコイルの頭につけて人間の鼓動(脈拍)と同じ、約60回転/分の速度で回転しながら成長します。
その際、触媒から成長した2本のカーボンファイバーは互いに絡み合いながら二重らせん構造をつくりますが、その構造は生命体(DNA)の基本構造です。
まるで人間の鼓動を感じこれに共鳴するかのように、生き物のように成長するのです。
そこには、人間・生命体と共鳴する命が宿り、意識すら持っているようにも感じられます。
したがって、CMCは人間・生命体にやさしく共鳴する高度の新規機能の発現と無限の応用の可能性を秘めております。
CMCは既存技術にはない全く新しいタイプの新素材/材料です。
世界的なオンリーワン技術であるCMCを発見してから30年以上経過しました。
しかし、まだ十分な発展がなされておりません。
CMC技術を幅広く実用化して社会に還元することは、CMC技術の発見者・パイオニアとしての社会的責務であると考えます。
CMC技術の無限の可能性を理解し協力していただける皆様と共に、CMCを社会に役立てる事業、特に健康・福祉・医療・介護分野、を強力に進めてまいります。
profile
株式会社CMC総合研究所代表取締役
岐阜大学名誉教授、工学博士
1941年長野県下伊那郡豊丘村生まれ。
1967年、名古屋工業大学修士課程修了。
1990年、岐阜大学に助教授として在任時、DNAと同じ二重らせん構造を持つ特殊な炭素繊維CMC(カーボンマイクロコイル)を世界ではじめて発見。
その超弾力・伸縮性、美容促進性、がん細胞の増殖抑制性、水素吸収性など、数々の高度機能を解明する。
文部科学大臣表彰科学技術賞をはじめとする多数の賞を受賞し、新聞・テレビなどのマスコミ報道でも大きな注目を受ける。
多種多様な分野でのCMCの実用化にも成功。
現在も、主に健康・福祉・医療・介護分野でのさらなる社会還元を進めている。
昭和16年4月3日 長野県下伊那郡豊丘村生レ
昭和40年3月25日 名古屋工業大学 工業化学科卒業
昭和42年3月25日 名古屋工業大学 大学院修士課程 工業化学専攻修了
昭和42年4月1日~46年6月10日 東亜合成化学工業(株)
昭和46年6月11日 岐阜大学 工学部合成化学科助手
昭和57年6月1日 岐阜大学 工学部工業化学科助教授
平成2年11月1日 岐阜大学 工学部応用化学科教授
平成19年3月31日 同上 定年退職
平成19年3月31日 岐阜大学名誉教授
平成19年4月1日 岐阜大学特任教授
平成21年3月31日 同上 退職
平成21年4月1日~25年3月31日 (財)豊田理化学研究所フェロー
平成21年8月31日 (株)CMC総合研究所代表取締役 現在に至る
平成22年4月1日~29年3月31日 東京理科大学客員教授
工学博士(昭和52年1月7日、名古屋大学、論工博276号)
機能性材料科学
ファインセラミックス
ハイブリッドセンサ
ヘリカル材料
感性と工学
美と工学
平成11年、オンリーワン技術である“カーボンマイクロコイル”の企業化を目的とし、
全国8大学教官の共同出資でベンチャー企業「シーエムシー技術開発(株)」を設立。
平成12年、経営権を失う。
平成21年、第2番目のベンチャー企業である(株)CMC総合研究所を設立。
ヘリカル統合医療学会顧問
国際波動科学研究機構理事長
材料技術研究協会名誉会長
1990年に、既存素材・材料には見られない特異的構造の3D - ヘリカル/ラセン構造を持つカーボンマイクロコイル(CMC)の合成に世界で始めて成功し、CMCの大量合成技術を確立すると共に、その特異的な電磁気的・機械的・生物学的・化学的特性などを明らかにした。
CMCは、現在、化粧品、電磁波吸収材、マイクロ波加熱材として実用化されている。
さらに、電磁波可視化材、皮膚型高感度触覚・近接センサ-など幅広い分野への実用化研究を行った。
これらの研究成果に対して、
岐阜新聞大賞(平成17年)、
文部科学大臣賞(17年)、
IEEE-2005 Best Paper Finalist Award(17年)、
日本化学会学術賞(18年)、
日本結晶成長学会論文賞(18年)、
日本セラミックス協会学術賞(20年)、
日本セラミックス協会顕微鏡写真最優秀賞(18, 20年)などを受賞した。
1989年、マイクロヘリカル状の窒化ケイ素ファイバー(Nature, 339(1989)179)の合成に世界で初めて成功。
1990年、カーボンマイクロコイル(Appl. Phys. Lett., 56(1990)231) の合成に世界で初めて成功した。
1990年以降、カーボンマイクロコイルに関する基礎・応用研究を推進。
2009~豊田理化学研究所でCMCに関する基礎研究「CMCの成長メカニズムの解明」に従事。
東海化学工業会賞「化学蒸着法による単結晶の成長に関する研究」(昭和55年)
材料技術研究協会 論文賞「カーボンマイクロコイルの調整と物性」(平成13年)
簡明技術推進機構 ポート賞「カーボンマイクロコイル(CMC)の研究開発」(平成15年)
岐阜新聞大賞、学術賞「CMCの実用化」(平成17年)
文部科学大臣表彰 科学技術賞(研究部門)「カーボンマイクロコイルの創製と電磁波吸収材への応用研究」(平成17年)
日本化学会 学術賞「カーボンマイクロコイルの合成と特性評価」(平成18年)
日本結晶成長学会 論文賞「カーボンマイクロコイル(CMC)の気相合成とその微細構造及び成長メカニズム(平成18年)
IEEE-2005, Int. Conf. Robotics and Biomimetics,“Best Paper Finalist Award”, Biomimetic tactile sensors of CMC/polysilicone composite sheet as artificial skins」(2005).
日本セラミックス協会、学術顕微鏡写真展最優秀賞「ダブルヘリカルCMC」(平成18年)
4th Int. Conf. Computational, Intelligence, Robotics & Autonomous Systems, Best Poster Presentation Award.「Application of CMC in medical robotics and autonomous systems」(2007).
日本セラミックス協会 学術賞「新規の3次元のヘリカル・らせん構造を持つセラミックスマイクロコイルの開発(平成20年)
材料技術研究協会 論文賞「カーボンマイクロコイル(CMC)の特性及びその発現機構(平成27年)
カーボン用語辞典(分担執筆、アグネ承風社、2000)
表面処理工学(分担執筆、日刊工業、2000)
マイクロマシン技術総覧(分担執筆、産業技術サービスセンター、2002)
Recent Research Developments in Materials Science & Engineering (分担執筆、Transworld Research Network, 2002)
Encyclopedia of Nanoscience and Nanotechnology (分担執筆、American Scientific Publishers, 2003)
カーボンナノチューブの大量生産、低コスト化と応用展開 (分担執筆、技術情報協会、2003)
化学便覧・応用化学編(分担執筆、丸善、2003)
ビジュアルガイド、ミクロの世界(岩永浩、元島栖二、シーエムシー技術開発、2004)
超五感センサの開発最前線(分担執筆、NTS, 2005)
ナノカーボンハンドブック(分担執筆、エヌ・テイ・エス、2007)
導電性材料全集(分担執筆、技術情報協会、2007)
驚異のヘリカル炭素(元島栖二、シーエムシー技術開発、2007)
ミクロの世界へズームイン(分担執筆、分研出版、2007)
自己組織化ハンドブック(分担執筆、エヌ・テイー・エス、2009)
セラミックスの事典(分担執筆、朝倉書店、2009).
図解 カーボンマイクロコイル、ヘリカル炭素繊維が拓く世界(元島栖二、日刊工業新聞社、2013)
材料技術研究協会会員
SSISS会員
日本理科教育振興協会アカデミック会員
賢材研究会会員